一時期、菊芋ダイエットというような言葉も流行ったようですが・・・

本当に菊芋はダイエットに良いの??
今回も結論から述べてしまうと、菊芋はイヌリンが含まれるので、ダイエットに良いです。 いくつか理由があるので順番に説明していきたいと思います。
便通が良くなる
菊芋の主成分はイヌリンです。イヌリンは水溶性の食物繊維であり、便を柔らかくする働きがあります。
不溶性の食物繊維と違い便の体積を増やすことができませんが、 柔らかくすることでスムーズな排便サポートとなります。
腸内環境が改善される
イヌリンは体内でフラクトオリゴ糖という成分に分解されます。
ご存知かもしれませんがオリゴ糖というのは善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす役割があります。
つまり悪玉菌の増殖を抑え善玉菌を優位な腸内環境にすることで、 便秘対策となり、ひいては菊芋はダイエットに良い食材ということができます。
栄養素が行きわたりやすくなる
ダイエットで大切なのは必要な栄養素をきちんと摂取すること。
そして摂取した栄養素がきちんと細胞まで行き渡ることです。ある程度カロリーのコントロールは必要ですが、本当に必要な栄養素まで摂取制限を設ける必要はありませんし逆効果となります。
既に述べた上記のメカニズムで腸内環境が良化していれば、摂取した必要な栄養素の吸収率も高まります。
つまり必要な栄養素が体内を巡りやすくなり、新陳代謝が高まり、代謝活動が活発になると言うプラスのサイクルが出来上がるわけです。
言うまでもなくこれはダイエットにとって大きなメリットとなるので、菊芋はダイエットに良い食材と言えるでしょう。
血糖値を緩やかに上昇させる
この項目は少し解説が必要かと思います。血糖値を穏やかに上昇させることができるとなぜダイエットに良いとされるのでしょうか?
結論を言ってしまうと、血中の糖分を脂肪として体に蓄積する量が減るからです。
食事をした後、食べ物は主に小腸から吸収され、糖分は血液中に溶け込み体中をめぐります。血液中の糖の濃度が急激に上昇した場合、いわゆる血液ドロドロ状態となるため、体は即座に血液中の糖を取り除く落とします。
どのように取り除くかと言うと、糖を脂肪に変換し、皮下脂肪落として溜め込んでおくという方法をとります。
つまり血液中の糖の濃度が高い場合、中性脂肪になりやすいということです。
であれば、血液中の糖の濃度をなるべく急上昇させないようにすることが、体に脂肪をつかないようにする対策となるわけです。
イヌリンが(小腸での)糖の吸収を抑える
そして菊芋にはイヌリンという食物繊維が豊富に含まれているのですが、実は人間の腸にはイヌリンを分解する酵素が存在しないのです。(腸以外にはあります)
これがダイエットとどのように関わってくるかと言うと、イヌリンが分解されないまま小腸に到達し、他の食物の「糖」や「脂肪」を包み込むように巻き込み、小腸で吸収されるスピードをゆっくりにするのです。
つまりこれは血液中に、糖がゆっくりと供給されることになります。だから血糖値の上昇を緩やかにでき、ダイエット効果が高いと言えるのです。